chise's blog

私の気持ちを素直にここに表現させてください。

貴方のためにできること。

私を求めている彼にできることは、
なくなってしまった。
私は、人妻になってしまったのだ。

どん底にいた彼と出会い、
笑うことができなかった彼が、
今は穏やかに笑っている。
心から笑うことができるようになったと言っていた。
出会った頃の彼は、人を憎み、
人を愛することができなかった。
人を信用することに、
牙を剥いていたように感じる。
弱さを隠すために、
強がることを選んだ。
片意地を張って、
人を傷つけることで、
生きている実感を持っていた。

私は彼を救いたいと心から思った。

人と向き合うことを恐れ、
自分の心ですら目を逸らしていた。
どんな感情も怒りや憎みに変え、
彼はとてと酷い状態だった。
なぜ、そんなに人を恨むのか?
なぜ、恐れているのか?

向き合ううちに、
私は彼に惹かれていった。
彼も私を必要とするようになった。
依存している訳ではないが、
彼にとって私が人生のリセットのきっかけとなったのだ。

f:id:chise1219:20150415161311j:plain

彼は大きく変わった。
組からも抜けて、
恐い人達と決別をした。
覚醒剤を使用することもなくなった。
フラッシュバックにも打ち勝っている。
また16年間自分を醜くし、
囚われていたこととも決別をした。
彼なりのリセットだった。
残りの人生を、
普通の人として生きていきたいと願っていた。

彼は角が取れたように、
よく笑うようになった。
無邪気な子供のように思えた。

私は心から喜びを感じた。
同時に、私は苦しくなった。

私は彼を救ってなどいない。
きっかけを作ったかもしれないが、
変わろうとしたのは彼自身であり、
彼の覚悟と勇気だった。

年を重ねれば重ねるほど、
難しいことを、
彼はやってのけた。
私は心から嬉しく思い、
彼を尊敬する。

これからも彼を守っていきたいと願うが、それはできそうにない。
私ができることは、
彼が自立して、残りの時間を自分のために生きていくことを応援することだけだと思う。

私は彼の前から消えなければならない。
その瞬間が一刻一刻と近付いている。

私自身も彼から自立しなければならない。