お引越し。
今日で、旦那さんのアパートの引越しが終わった。

こんなにも広かったんだ…と2人で眺めていた。
東京に来たばかりの旦那さんが、
借りたアパートは男の人が1人暮らしするのにちょうどいい部屋だった。
私が初めて来たときから、
何かと物が増えて、
いつの間にか私の荷物も多くなって、
部屋が小さく見えていた。
私が帰って来れる場所が、
ここにあった。

明日からその場所がなくなってしまう。
間違って帰っても、
入ることはできない。
一緒に過ごした時間が、
嘘みたいにがらんとしていた。
ここで一緒にテレビを見て笑って、
ここに来て旦那さんの前で泣いて、
ここで抱き合ってsexをした。
日本で一緒に過ごした時間は、
短かったな。
この恋愛の答えを見つけるまでに、
時間がかからなかったのだ。
結婚願望なんてなかった私が、
結婚を意識したのはなぜだろう…
きっと、旦那さんの笑う顔をずっと見ていたかったからなのかもしれない。
旦那さんの笑顔を意識したことがなかったが、
友人に「こんなにも笑うんだね」と言われたとき、心の底から嬉しかった。
当たり前だと思っていた時間は、
とても貴重な時間だったのだ。
午前中は起きられない私だけど、
それでも責めずに起きるのを傍で待ってくれていた。
「やっと起きたかー!」
「おはようー」
そんな会話が心地よくて、
幸せな時間だった。
これからは起きても隣にいない。
そんな日々に慣れることができるのか。
確かに愛されていると感じることが、
できていた日々に感謝したい。
こんなにも切なくなるなんて、
思ってもいなかった。
私の穏やかな日々の目印は、
旦那さんとの時間だと思える。
正確な地図なんてないけど、
いい顔ばかりしていても、
何も変えることができない。
守りたい。
守っていきたい。
回りくどいことは止めて、
迷うことなく飛び込もう。
そのために、私は覚悟と責任を決めなければならない。
旦那さんの笑う顔をずっと見ていたいから、私は前に進もう。
こみ上げてくる感謝の気持ちに、
私の目は涙でいっぱいになる。
旦那さんは、私のヒーローだ。
私を選んでくれて、ありがとう。